2024年10月14日(祝・月) 伊勢西国三十三所巡礼(ウォーキング)体験(太江寺〜松尾観音) (車、徒歩、JR)
本日は、伊勢西国三十三ヵ所霊場の一番札所である太江寺が主催する「伊勢西国三十三所巡礼(ウォーキング)体験」に【キタヰの妻】と参加した。
「伊勢西国三十三所巡礼(ウォーキング)体験」の目的や趣旨については太江寺のホームページに記されている。また「伊勢西国三十三所巡礼」については専用のホームページがある。詳細はそれぞれのサイトをご覧いただきたい。
【参考】
私は十数年前から毎朝、般若心経を原稿用紙に書いているのでお寺にも興味がある。
また、以前に紹介したように河崎の和具屋さんで見せていただいた順拝帳で伊勢西国三十三所巡礼を知り、千種清美さんの著書でその詳細を知った。
【参考】
- 両宮摂社末社廻ほか神社仏閣が記された古文書@和具屋(伊勢市河崎) 2019年08月11日
- 【紹介】本「伊勢西国三十三所観音巡礼 もう一つのお伊勢参り」千種清美(風媒社) 2023年07月08日
やはり気になるのは「もう一つのお伊勢参り」というキーワードだった。
そんな気になっている伊勢西国三十三所巡礼を体験できるツアーだったので、開催を知るなり早速申し込んだ。さらに驚いたことは、今回の案内人は知人であるお伊勢さん案内人の岩山めぐみさんだったことだ。
本体験は、伊勢西国三十三ヵ所霊場の一番札所である太江寺から三番札所である松尾観音寺を巡った(二番札所は朝熊山の金剛證寺なので訪れず)が、その途中に内宮(皇大神宮)の所管社 御塩殿神社や同末社 加努弥神社も訪れたので、適切な案内人の人選だった。
本ツアーでは、「塩」もキーワードとなっていた。
二見興玉神社に興玉神を分霊した元興玉社がまつられる太江寺を出発すると、禊の地であり「無垢鹽草」を授与していただける二見興玉神社にお参りした。さらには、伊勢神宮の祭典で使用される御塩(堅塩)を奉製する御塩殿神社、その塩のもととなる濃い塩水(鹹水:かんすい)を採取する御塩浜を訪れた。
【参考】
- 元興玉社(太江寺)の御造営(伊勢市二見町江) 2017年04月15日
- 元興玉社の造営祭典(遷座祭)、太江寺(伊勢市二見町江) 2017年05月03日
- 藻刈神事(二見興玉神社) 2011年05月21日 (無垢鹽草について)
- 初めて拝観した御塩殿祭、御塩殿神社(皇大神宮 所管社) 2024年10月05日
- 御塩浜での採鹹作業、目にしたのは浜をかえす爬砂(はしゃ)(伊勢市二見町西) 2024年07月27日
このように今回のツアーは、観音巡礼だけでなく興味深い内容が盛り沢山だった。
前振りが長かったが、巡礼の様子を紹介しよう。
太江寺に集合。
本堂にてお参りを終えてから気になったのは「贄海神事」の文字だった。
【参考】
- 企画展『美し国・伊勢志摩の海の幸を天照大神に奉納する「贄海(にえうみ)神事」と四郷』(四郷地区コミュニティセンター) 2015年06月28日
- 令和5年度特別展 海の祈りー海浜の神社と伊勢神宮ー@斎宮歴史博物館 2023年10月29日
本堂内で、巡礼の安全を祈願し、読経を体験すると
ツアーが開始された。(参加者は18名で、スタッフが4名)
江地区にある大きな猿田彦石を後にすると
江の町並みを抜け、江交差点で国道42号に出る。
国道42号から二見興玉神社の参道へ。
龍宮社および二見興玉神社にもお参り。
夫婦岩を後にすると
賓日館前から夫婦岩表参道を進んだ。
伊勢地方特有の年間を通して掛けられるしめ縄が紹介された。
この話を聞きながら、いまだ解決できていない京都祇園のしめ縄のことを思い出していた。
【参考】
- 【キタヰの妻】との京都めぐり(清水寺、建仁寺、巽橋、平等院、福寿園宇治茶工場、高瀬川取水口ほか) 2022年09月16日
赤福の先を右へ曲がると
御塩殿神社を目指した。
御塩殿神社では、神宮が作成した冊子「神宮の御塩」が配付され、御塩作りが説明された。
御塩殿神社〜御塩浜・・・
この時期は御塩浜にも草が生えていた。
御塩浜を後にすると五十鈴川の右岸を遡った。対岸には伊勢市駅前で工事中の巨大クレーンが望めた。
国道23号を横断しさらに進むと、休憩ポイントである「まる天」を遠望。
汐合橋を渡る。(ここにも汐・塩が)
ほどなく、まる天本店に到着するとしばしの休憩。
まる天のご厚意で、業務用通路をショートカットさせていただいたので、数百mの遠回りが不要となった。
こちらから出てきたが、通常は関係者以外立入禁止だ。
まる天を後にするとJR参宮線 内宮踏切方向へ。踏切の手前には(止レ)遭難供養碑兼標識が立っているが、草まみれになっていた。
【参考】
- 「止レ」遭難供養碑兼標識(JR参宮線 内宮踏切付近) 2012年12月22日
ここからは田んぼ道を・・・
気になるモノをパチリ。電柱のこちらも
木製の土留も気になる。
途中でゴミを拾いながら到着したのが加努弥神社。
加努弥神社を後にすると鹿海町を通り抜け、国道23号を目指した。
こちらの電柱を左折すると
道なりに進んで、たどり着いたのは
こちらだった。
倉田山入口交差点で国道を横断すると
ほどなく、松尾観音寺に到着した。
松尾観音寺でも読経と法話。
ツアーが終了したのは13時過ぎ。
二見総合駐車場に車を駐めていたので、JR参宮線で戻ることにした。
五十鈴ヶ丘駅まで歩くと
無人駅で20分ほど待った。
13時47分発の鳥羽行へ乗車すると、途中で「まる天」を遠望した。
3分で二見浦駅へ到着。帰途についた。
私は主に神社を巡っているので、お寺で読経する観音巡礼自体は新鮮は体験だった。しかし、般若心経はそらで書けるし唱えられるのでまったく違和感のないものだった。
また、巡りの途中に「塩」をテーマとした巡りが加えられていたので、変化があった。
予定の地(破石)を訪れることができない程に時間が押していたが、案内人の心遣いや適切なガイドで楽しいツアーとなった。
破石については訪れたことがあるので、その記録を紹介しておこう。
【参考】
- 悲しいかな、有名になった割石(破石)には落書き(五十鈴川分岐付近) 2022年02月23日